経済産業大臣指定 伝統的工芸品 甲州印伝の店 印伝の山本。
日本で唯一、甲州印伝 伝統工芸士(総合部門)の資格を持つ職人の作る、鹿革に漆で模様を付けた山梨の伝統的工芸品です。
今回は神保町いちのいちスタッフが山梨県甲府市朝気にある工房を訪ね、工程を見学しました。

印伝とは

印伝は原料である天然の鹿革を特殊な加工で鞣して染色したものに、漆をつけて加工するのが
特徴の革工芸品です。
印伝には鹿革をいぶして色付けする「燻し技法」、1色ごとに型紙を使い分け色を重ねる「更紗技法」、型紙を使い漆で柄を付ける「漆付け技法」の3つの技法があります。
印伝の山本は漆で柄を付ける「漆付け技法」を中心に商品展開されており、艶っぽくぽってりと盛り上がった漆の強い質感が特徴です。

印伝ができるまで~「印伝の山本」訪問~

印伝の山本の工房兼店舗は山梨県甲府市。店内には様々な色合いの商品が並びます。

①鞣した鹿の革を染色し裁断

鞣した鹿の革は白。この革を染色したものを製作品に合わせてプレス機で粗断ち。
工房には色とりどりの革が並びます。

革1枚で鹿1頭分。印伝の山本ではきめ細かく柔らかいキョンの原皮を主に使用しています。

②漆付け
壁一面に並ぶ「伊勢型紙」は高度な彫刻技術を持つ職人の熟練した技で作られる。
1枚10万円以上で寿命は3カ月~半年と短い消耗品。
キャラクターなど希望するデザインによっては、シルクスクリーン型を用いることもあります。
漆は、漆+顔料で色を出しており、山本さんがグラム単位で調合。



③硬化
湿度60%、室温25℃に管理された室で漆を3日間程置き硬化させます。
この室の中はワインも保管できるような環境との事…!

④断裁/加工
製品の型で本裁断し、縫製・加工し完成!

今回神保町いちのいちスタッフが「漆付け」を体験させていただいきました!
革の上に型紙を置いて漆をヘラで刷り込み、型紙から皮をはがします。

きちんと漆が付いているか、はがす瞬間はドキドキ。

漆の量の加減と、ヘラの力の入れ方が難さを実感した「漆付け」。
型紙によって難易度が異なり、写真のような大きいヘラを使いこなすには毎日続けて3年以上かかるとの事。

「印伝の山本」は神保町いちのいち 神保町店、グランスタ丸の内店、ミーツ国分寺店にて展開中です。
苅安色や牡丹色など様々なカラーバリエーションに加え、柔らさと軽さが特徴の革工芸品。
是非お手に取ってご覧になってください。皆様のご来店お待ちしております。

【印伝の山本】
955年、山梨県甲府市で創業「印伝の山本」。鹿革本来の柔らかさを生かしつつ、軽く、丈夫な甲州印伝の企画製造・販売を行っている。
伝統的な甲州印伝はもとより、イエローやブルー、グレーといった20色以上の革と、200以上の模様の版を使った多彩な製品の開発に努め、ブランドやアニメ・ゲームとのコラボ、講演等を通じ、甲州印伝の周知にも積極的に取り組んでいる。
代表取締役社長の山本裕輔氏は2018年現在、日本で唯一の甲州印伝 伝統工芸士 (総合部門)資格保持者。