掲載日:2018年8月26日

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見る者を魅了する圧倒的な模様は、サンドブラストというガラスの表面に砂を高速で吹き付けて削っていく加工法で描かれています。
更に、削った溝に雲母と言われる顔料を塗り着色していくことで、より色鮮やかな曼荼羅模様が生まれます。
球体のガラスに空いた穴から中を覗くと、万華鏡のような幻想的な世界が広がり、いつまでも見惚れてしまう究極の作品です。
この作品はボロシリケイトガラスという理化学用のビーカーなどに使われる温度変化に強く壊れにくいガラスで作られていますので、安心して使用していただけます。

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「万華鏡ペンダント」 \25,000+税 今回入荷数 丸の内店:12個 名古屋店:6個

作品解説

アメリカ生まれのホウケイ酸ガラス。ここに日本的な文化を織り交ぜることは出来ないかと模索を始めたのが約3年前のことです。
既にサンドブラストを用いての制作を行っていたので、サンドブラストで彫刻を行った溝の部分に仏壇、漆器などを装飾する為の蒔絵技術を取り込み、金箔や銀箔を施すようになりました。
そこから色のバリエーションを増やすために研究を重ね、現在の雲母顔料を使用しての着色に落ち着きました。
ガラスが本来持っている”透き通る”という性質に、米国産の技術と日本産の文化を用いて作られているのが当方の制作している作品です。
これまでに培われてきた技術や文化に、心からの感謝と敬意を持ちつつも、それらを手繰り寄せ、引き合わせ、融合させることで新たに”カタチ”を生み出す。
こうして出来たカタチが、誰かにとって喜びになることを願い、一つひとつ心を込めて制作しています。

―サンドブラストとは
古くは造船や建築などの工業分野で使われてきた技法ですが、20世紀に入ってからガラス工芸でも用いられるようになりました。圧縮空気に研磨剤を混ぜてガラスに吹き付けることで、研磨や切削、彫刻を行うことが出来ます。
ガラスにマスキングと呼ばれる処理を行うことで彫刻する部分としない部分を区別することが出来ます。近年では機械の発達により、より細かいマスキングを施せるようになってきましたが、ガラスの形状によっては緻密な計算も必要であり、マスキングでのデザインがそのままガラスに反映されるので、サンドブラスト行う場合マスキングはとても重要なプロセスです。

定榮政隆プロフィール

            • 1988 鹿児島生まれ
            • 2009 Azul glass 高橋克明氏に師事
            • 2011 ガラス工房Caspol glass設立
            • 2015 活動名を本名 定榮政隆に統一
          • グループ展
          • 2013 A STORY 海底二万マイル展、東京
          • 2014 A STORY final、東京
          • 2015 Art Marble & paperweight 2015、神戸
          •    ランプワーク展2015、奈良
          • 2016 ランプワーク展2016、奈良
          •    小さなガラスの表現者、茨城
          • 2017 Art Marble & paperweight 2017、神戸
          •    ランプワークの世界展2017 、愛知
          •    ランプワーク展2017、奈良
          • 2018 Art Marble & paperweight 2018、神戸
          •    ランプワークの世界展2018 、愛知

         

大好きな家族に恵まれて、大好きなことを仕事にして生きている。
作品を創作することは苦悩との戦いだと考える時期が長かった自分にとって、
創作そのものが楽しくて楽しくてしょうがない今の状況は、夢の中にいるのではないか?と思わせるには十分だ。

私にとって作品は、言葉や文字と同じような、伝達ツールである。作品を通して伝えられる想い、表現できる事柄は、自分の内側に内包しているものだけである。 今、私が内包しているもの、私が制作することの出来る作品。生きるって、こんなにも楽しくて、こんなにも愛おしくて、こんなにも幸せなんだってこと。

私の作品が、見る人にとっての喜びになることを心から願い、創作活動を続けています。

販売方法についての詳細

8月25日販売分は完売いたしました。
次回入荷情報は後日改めてご連絡いたします。